元は総桐の二つ重ねの箪笥です。
おそらく100年近く前の箪笥と思われます。
とても材が厚くてしっかりした作りでした。
上台の二段分を中心に、下台を半分に割って左右に連結させました。連結部はこだわりの蟻組みです。蟻組みすることでしっかりと一体化します。
テレビボードなのでデッキ収納と、配線孔が設けました。付け足した左側は扉にして背の高いものも収納できます。
形が変わったので当然、足りない金具類は新たに作製しエイジング加工をして全体を調和させています。
あらためて幅広く低い形は、リビングで大きいテレビを置くテレビボードとしては最適な形だと思いました。
お客様のご自宅のリフォームに併せてのご依頼だったので、リフォーム後の内装になるべく合うように打ち合わせをして、赤系のカシュ―で仕上げました。深みのある赤に時代金具が相まってより重厚感が出ました。
【寸法】
W:1706 H:405 D:420 ㎜
【塗装】
カシュ―