桐たんすに込められた想いを大切に

小袖箪笥とTVボードに再生

二つ重ねの総桐箪笥から小袖箪笥とTVボードに再生しました。

 もとの箪笥は約90年前に作られたお婆様の嫁入り道具でした。住居を改築するのに併せて箪笥も再生してほしいというご依頼でした。もとは三つ重ねでしたが上台はすでに他で使用しているとのことで、下二つを再生します。

 上台はそのまま衣類収納の小袖箪笥として生かし、取っ手をアンティーク調のカップハンドルに交換し、塗装をアレンジしました。

 下台はTVボードにするのですが、そのままでは少し高いので高さを下げ、棚の位置も変え、引き出しの高さも微調整しています。

 引き出し上段は前蓋式にしてデッキスペースとしました。引き出し下段はゲームソフトのケースやDVDケースが入る高さで仕上げています。

 天板、棚板ともにAV機器の荷重に耐えられるように補強も入れてあります。

 そして今回このTVボードで最も特徴的な点は、天板と棚板に設けた埃防止ブラシ付き配線孔カバーと裏側の配線タップ収納です。

 今まで何度かTVボードに再生してきましたが、配線の流れまでは深く考えてきませんでした。今回お客様からのご提案で実現しましたが、実際に設置して配線してみると目からうろこでとてもスッキリまとまることが分かりました。今後これはTVボードには標準装備としてお勧めしたいと思います。今までのTVボードに再生してきたお客様、その節は力不足で申し訳ありませんでした。m(__)m

 お客様には満足していただけて、自分も勉強になりました。大変ありがとうございました。

【寸法】
TVボード: W:900 H:430 D:422 (mm)
【塗装】オイルステイン着色、オイルワックス仕上げ