桐たんすに込められた想いを大切に

復元と引き手のアレンジ

 古箪笥の復元とアレンジです。 前記の新品桐チェストにデザインを合わせて再生させていただきました。同じように引手はサクラで自作し、二竿とで引出しや棚板のラインを合わせるようにしました。

 外蝶番を内蝶番に変えるということは、タイコ(ビフォーアフター2枚目の写真)を設けないとお盆がうまく引き出せません。古箪笥の再生内容はその都度違うので、毎回勉強になります。何よりも、再生された箪笥をみて驚くお客様の反応が嬉しく、有り難い限りです。

 経年変化した時代を感じる箪笥も良いのですが、このように新品同様に再生するとまた甦り、部屋を、家を、生活を、さらには人を明るくしてくれます。今回のご注文を通じて、もっと桐たんすは生活に密着して、人生を豊かにするものであってほしいと思いました。
 
【寸法】W:900 H:1640 D:420(mm)
【塗装】本体:トノコ仕上げ、 引き手:オイルワックス仕上げ