桐たんすに込められた想いを大切に

焼杢にアレンジ

 古箪笥のアレンジです。前桐(まえぎり)という前面のみが桐を使っていて、残りの本体は杉を用いた箪笥です。この箪笥は、お客様が不要ということで引き取らせていただき、自家用として再生することにしました。

 長い間使われることなく蔵に置かれていたため、金具の腐食は激しく、木地も痩せや割れが多くありました。なんとか錆だらけの金具を外すと、木地にも錆染みが移っていて削ってもきれいにならないと判断し、今回は焼杢仕上げにアレンジしようと考えました。

 子供用の箪笥ということで中回りの引き出しは新材で作り直しました。中まわりが新品だと使い勝手はもはや新品です。焼杢とスクエアなデザインに合わせて金具を選びました。
 
【寸法】W:900 H:1050 D:450(mm)
【塗装】焼杢、オイルワックス仕上げ