洋服箪笥から三つの家具に改造

テレビ台

コーナーラックとローテーブル

 奥行きのある洋服箪笥から三種類の家具に生まれ変わりました。

 この箪笥はお客様のお母様の40年ほど前の嫁入り道具で三本セットのうちの一つでした。
 ご自宅を改築するにあたり、整理箪笥と和箪笥はそのまま使うのですが、洋服箪笥だけはどうしたらいいか悩まれていたそうです。苦労してご両親が誂えてくれた箪笥なので処分することはせずに何かいい方法はないかと考えていたところで当社を見つけていただき、違う用途のものに再生してほしいというご依頼を頂きました。

 下台はテレビ台に、上台から折れ足のローテーブルとコーナーラックに再生されました。洋服箪笥は一般に奥行きが約60センチあり、そのままテレビ台にするには奥が深すぎるので、置かれる板の間や、収納されるデッキの奥行きに合わせて詰めました。

 ローテーブルやコーナーラックなど幅広の板が必要となる家具にできたのはやはり洋服箪笥ならではでした。折れ足の座卓ということで今回は折足金物を用いました。桐にはネジが効かないので取り付ける位置にメープルを埋め木し、足も桐とメープルを抱き合わせたものを作りました。コーナーラックは桐で一見非常に華奢に見えるのですが、2面が壁について置かれてさほど重たいものを載せるものではないので問題はありません。どちらも非常に軽いので移動や模様替えの際もらくちんです。

 お客様は変貌ぶりに驚き、大変満足していただけたようです。お母様も生まれ変わった家具を見て触れる度に、元はあの嫁入り箪笥だったんだよなと嫁入り当時を想い起こし、またご両親のことも想い起こす機会になれば、こちらも幸いと思います。ありがとうございました。
 
【寸法】座卓 W:1180 H:335 D:575
    コーナーラック W:400 H:724 D:400
    テレビ台 W:1060 H:425 D:400(mm)
【塗装】オイルステイン着色、オイルワックス仕上げ