桐たんすに込められた想いを大切に

時代箪笥再生ソファ&オットマン

二つ重ねの時代箪笥をソファとオットマンに改造しました。

 お客様は十日町市で「茅屋や(かやや)」という名でリフォームした古民家で農家民宿をやっている方です。
 この度「茅屋や」が開業5周年を迎えるにあたり節目として、その古民家にあった古い時代箪笥をソファとオットマンに改造してほしいというご依頼をいただきました。

 詳細はおまかせということでご依頼いただき、私自身もお祝いの気持ちと、初めての時代箪笥のソファ化ということで気合が入りました。

 構想に2週間を要しました。図面を引いたり、イメージ図を描いたり。時代箪笥は金具が沢山付いているので、その雰囲気を生かしつつソファと融合しなければならないので、今までの箪笥改造ソファとは全く異なる設計が必要で一から考え直しました。

 そこにさらに、今までよりもよりソファ化させるための工夫も施しました。箪笥の幅では小さく狭いソファになってしまうので、幅を足す作業から始まり、座面にはウェービングテープをはり、クッションの構造も見直しました。クッションの生地もしっかりした椅子生地を選びました。

 初めての試みだらけでしたがまずまずな仕上がりになったと思います。デザイン面、構造面と今後さらに改善する余地はありますが現段階では満足のいく作品となりました。

 お客様にも大変喜んでいただき、想像を超える出来となったようでこちらも嬉しく、安心しました。今後もさらに邁進していきます。ありがとうございました。

【寸法】
ソファ: W:1355 H:約850 D:635
オットマン: W:784 H:433 D:520
【塗装】
箪笥部分:カシュー
椅子部分:オイルワックス