桐たんすに込められた想いを大切に

総桐かつ箱の作製

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 鰹節を削るための道具、かつ箱を特注で製作しました。

 お客様は本職の料理人を目指す方で、プロ仕様のかつ箱が欲しいというご依頼でした。

 かつ鉋もそれに合わせて、一般的なかつ鉋ではなく、本職の大工さんが使うような本物の鉋刃と、かつ鉋にはもったいないくらいの綺麗な鉋台に仕込まれた特注品を発注しました。

 とにかくこだわった他にはない最高のかつ箱を目指すため、かつ箱も一工夫しました。
 一般的に普及しているかつ箱は引き出し式のものが多いのですが、今回は印籠式。印籠式のメリットはとにかく気密性が高いということ。中に保存する鰹節とかつ鉋を外気から守ります。鰹節の香りと鉋の切れ味が長期間保たれます。
 そして、プロ仕様ということで、削って提供するまでの様も魅せられるように印籠式というダイナミックな所作と、かつ鉋を受けている中箱には足をつけて、削ったあと中箱を外しても綺麗に置いておけるように工夫しました。

 いずれこのかつ箱が活躍した料理を口にする日を楽しみにしております。ありがとうございました。
 
【寸法】 W:98 H:119 D:296(mm)
【塗装】蜜蝋ワックス